2025-09-28
Firebase
この一週間(2025年9月21日~28日)で、Firebaseに関する主な新情報は、Firebase StudioのAI機能強化とRemote Configの更新が目立った。X上で複数のユーザーがFirebase Studioの新アップデートを共有しており、AIテンプレートによるアプリ自動構築、Agent Modeでのデータベース・ユーザー認証追加、プロジェクトファイルのAI学習機能、100MBプロジェクトアップロード対応などが話題になった。これらはブラウザベースで無料利用可能で、開発者の効率化を促進するものだ。 また、9月25日にReal-time Remote ConfigがWeb向けに利用可能になり、機能の段階的ロールアウト、ユーザー体験のカスタマイズ、開発生産性の向上を実現する。 Cloud Firestoreでは9月23日にGemini CLI拡張によるクエリとデータ更新機能がベータ版で追加された。 セキュリティ面では、Firebaseを利用したモバイルアプリで機密データ露出の脆弱性が報告され、150以上のアプリが影響を受けている。
Vercel
Vercelのこの一週間の更新は、主にドメイン管理機能の強化とAI関連の進展に集中した。9月25日にVercel Domainsが全面リビルドされ、即時ストリーミング検索、低コスト価格設定、プライバシー強化、500以上のTLD対応が導入された。これにより、ドメイン検索の高速化と一括チェックアウトが可能になり、ユーザー体験が向上した。 また、9月22日のニュースキャッシュでは、Vercel AgentがPro/Enterpriseユーザー向けに公開ベータ版となり、BotIDによるSEOポイズニング攻撃検知、Vercel Bots Directoryの導入、State of Vibe Codingレポートの公開が発表された。 ISR向けのリクエスト折りたたみ機能も9月25日に追加され、パフォーマンスが改善された。
Cloudflare
CloudflareのBirthday Week(9月22日~27日頃)で多数の更新が発表され、Rust移行による高速化・セキュリティ強化が最大のトピックだ。9月26日にFL1(Nginxベース)からFL2(Rustベース)への移行が進み、メモリ安全性の向上とパフォーマンス向上を実現。インターネット全体の20%を高速化するアップグレードとして注目された。 開発者プラットフォームでは、Workersの改善、コールドスタート削減(0.01%へ)、ツール呼び出しの効率化、AIインデックスの導入、ObservatoryとSmart Shieldのセキュリティ機能が追加された。 また、9月25日にNET Dollarを発表し、AI駆動インターネットの新ビジネスモデルをサポート。AIクローラーからの収益化やパートナーシップも進展した。 AS-SET監視機能も9月26日に追加。 学生・非営利組織向け無料アクセスやスタートアップ支援も9月22日に公表された。
Supabase
Supabaseのダッシュボード関連の更新がこの一週間で複数確認された。9月24日にQuery Performanceの改善、レポートの微調整、Table Editorの修正が実施された。 9月27日にプロジェクトIntegrationsページがアップデートされ、UI/レイアウトが他のダッシュボード部分と統一された。 また、9月25日にSupabricksでフォーム向けLookup fieldsが追加され、Supabaseレコードの作成・編集が容易になった。 ユーザー投稿では、Supabaseを活用したアプリ開発の進捗共有が多く見られたが、新機能の公式発表は上記に限られる。
Azure
Azureのこの一週間の更新は、コンテナストレージのオープンソース化と移行機能の強化が主なポイントだ。9月25日にAzure Container Storageがオープンソース化され、AI・データベースワークロードで最大7倍の高速化を実現。コンテナアプリの効率向上をサポートする。 同日、Azure MigrateでPostgreSQLの検出・評価がPublic Preview開始。 また、クラウド移行の簡素化機能が追加され、PostgreSQLのサポートが強化された。 9月26日にAzure Kubernetes Fleet Managerのアップデート承認ゲートがPreviewで利用可能に。 ウィークリーアップデートでは、Node.js 22対応、ZRS強化、App Gateway新機能、BastionのAKS接続などがまとめられた。 2025年9月30日以降のLinux Consumptionの新機能停止や、2025年10月16日からのAzure VMware Solutionライセンス変更も予告されたが、これらは将来のもの。