2025-09-14
マイクロソフトとWindows 11のここ一週間の主な情報まとめ(2025年9月7日〜14日)
2025年9月9日にMicrosoftはPatch Tuesdayとして、Windows OSや関連ソフトウェアのセキュリティアップデートをリリースしました。これには80以上の脆弱性を修正するものが含まれており、Windows 11バージョン24H2向けのKB5065426(OS Build 26100.6584)や、バージョン22H2/23H2向けのKB5065431(OS Builds 22621.5909および22631.5909)が主なものです。これらのアップデートは、サービシングスタックの改善を中心に、品質向上を図っています。主な修正点は以下の通りです:
- セキュリティ関連:SMBの特権昇格脆弱性(CVE-2025-55234)やAzureのCVSS 10レベルのリスクを含む8つのクリティカルなバグを修正。2件の公開されたゼロデイ脆弱性も対象。
- 品質改善:サインイン画面のフリーズ、リモートデスクトップのクラッシュ、印刷キューの問題、中国語IMEのレンダリング不具合など。
- Office関連:Office製品のセキュリティアップデートも同時リリース。
これらのアップデートは、Windows 11 Enterprise LTSC 2024向けのホットパッチ(KB5065474)も含み、OS Build 26100.6508を対象としています。
Windows 11の新機能とAI統合の進展
9月9日のアップデートでは、Windows 11にいくつかの新機能が追加されました。特にCopilot+ PC向けのAI強化が目立ちます: - Recall AIアプリの再設計:新しいUIとホームページで、プライバシーを強化したAI機能。 - Studio Effectsの拡張:外部ウェブカメラ対応で、フレーム調整や背景ぼかしが可能。音声入力もリアルタイムで文法修正やフィラー除去をオンデバイス処理。 - File ExplorerのAIアクション:右クリックメニューからAIを直接利用可能。 - その他のUI改善:通知センターのアップデート、Photosアプリのグリッドビュー、ウィジェットとロック画面の刷新、SettingsアプリのAIエージェント統合。
インサイダープレビュー(Build 27938、Canaryチャネル)では、ハードウェアインジケーターの位置変更やFile ExplorerのAI動作がテストされています。ただし、25H2アップデートではパフォーマンス向上は期待薄との報告もあります。一部ユーザーからは、マウス動作の遅延やSettings/Task Managerの不具合が報告されています。
MicrosoftとOpenAIのパートナーシップ
9月11日、MicrosoftとOpenAIは次フェーズのパートナーシップに関する非拘束的な覚書(MOU)を発表。AIインフラに20億ドル投資し、Windows 11のAI機能をさらに強化する方向性です。X上ではOpenAIの起業家育成プログラム「Grove」に関する投稿も見られ、Microsoftの関与が話題に。
X(Twitter)上の主な議論とユーザー反応
Xでは、Microsoftの従業員がCharlie Kirkの暗殺未遂を祝う投稿で解雇された件が9月13日に大きく拡散。動画付きの投稿が数万のエンゲージメントを集め、「DEI(多様性・公平性・包摂)雇用の失敗」との意見が目立ちました。これに対し、Microsoftの対応を称賛する声が多く、生産性向上につながるとの投稿も。
Windows 11関連では、アップデートの新機能(AI統合)を歓迎する投稿が散見される一方、Copilotの性能不足を指摘する声も。例:「CopilotはマイナーAIサービスに負けている」。また、Windows WeeklyポッドキャストでPatch Tuesdayの詳細が議論され、FirefoxのApple Intelligence統合やXbox Cloud Gamingの車載対応も話題に。
全体として、セキュリティ強化とAI進化が焦点ですが、一部ユーザー不満も残っています。詳細は公式ブログやサポートページで確認を推奨します。