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公開日

2025-10-12

React 関連の最新情報

2025年10月7-8日頃に開催されたReact Conf 2025では、Reactの今後の方向性を示すいくつかの重要な発表がありました。まず、React Compilerがバージョン1.0として安定版となり、自動最適化機能が本格的に利用可能になりました。これにより、再レンダリングの削減が容易になります。 また、ReactチームはReactとReact Nativeの管理をMetaから独立した「React Foundation」に移管することを発表しました。この基金会はLinux Foundation傘下で運営され、Amazon、Callstack、Expo、Microsoft、Software Mansion、Vercelなどの企業が創設メンバーとして支援します。目的は、Reactの開発をコミュニティ主導にし、技術ガバナンスを強化することです。 基金会のリーダーはMetaのReact責任者であるSeth Webster氏が務め、GitHubの管理やReact Confの開催を担います。

React 19.2が10月1日にリリースされましたが、一週間内の議論で注目を集めています。新コンポーネント<Activity />が導入され、UIの非表示部分を効率的に管理可能になりました(hiddenモードでエフェクトをアンマウントし、更新を遅延)。これにより、ナビゲーションの高速化や状態保持が向上します。また、useEffectEventフックが追加され、外部イベントの処理をEffectから分離して不要な再実行を防ぎます。 Canary版のReact 19.3では、<ViewTransition><Fragment ref>が追加され、プラットフォーム固有のAPI(例: addEventListener, focus, scrollIntoView)をFragment経由で利用可能に。これにより、DOM-forwardなアプローチが強化され、クロスプラットフォーム対応が向上します。

React Native 0.82が10月8日にリリースされ、新アーキテクチャを唯一のものとし、古いLegacy Architectureのコード除去を進めています。実験的にHermes V1をサポートし、パフォーマンス向上(バンドルロード3-9%高速化)を実現。React 19.1.1の統合により、useDeferredValueとstartTransitionの動作が改善され、DOM-like Node APIが追加されてUIツリーのトラバーサルやレイアウト計測が可能になりました。また、Android向けの最適化デバッグビルドやWeb Performance APIのCanaryサポートも新機能です。 @sebastienlorberは、これらのアップデートを「React Conf特集」としてまとめています。

その他、React Routerにmiddleware機能が追加され、ルーティングの柔軟性が向上。 Remixの新APIは、TypeScriptベースのバニラアプリ構築に適した最小抽象化を提供します。

TypeScript 関連の最新情報

TypeScriptの高度なパターンとして、React向けのuse as const、型安全フォーム、カスタムフック、デザインシステムが注目されています。これらはコードの安全性と生産性を向上させるものです。 EffectTS v4では、オプティクス機能が導入され、オブジェクトの深い値を手動でドリルダウンせずに変更可能になりました。 また、CloudflareのCap'n Proto JavaScript RPCライブラリがリリースされ、TypeScript対応の効率的なRPC処理を実現。 @EffectTS_は、Effect Office HoursやAI SDKのSchemaサポート、CLIツールなどの週次アップデートを共有しています。

JavaScript Weekly(10月10日発行)では、TypeScriptモノレポへのリファクタリングガイドが掲載され、NxやLernaを使った依存管理、フォーマット、リンティングをカバー。

JavaScript 関連の最新情報

2025年のState of CSS調査結果が公開され、CSSのトレンドを分析。 WASM 3.0がJavaScript文字列の新しい扱い方を提案し、パフォーマンス向上を期待。 npmパッケージへの攻撃が再び報告され、セキュリティ強化の必要性が指摘されています。

開発者コミュニティでは、@RyanCarniatoがFragment Refsのクロスプラットフォーム潜在力を議論し、@kulkarniankita9が無限再レンダリング防止のニュースを共有。全体として、Reactエコシステムの進化が活発です。